ここではタロットの大アルカナ、女司祭長を解説します。
カードの図柄
女司祭長は、ザクロで飾られた薄いベールの前に座っています。ベールは別々の意識と潜在意識の領域を隔てており、こちらからは簡単に見ることが出来ないよう視界を遮る役目を果たしています。その秘密を授けられたものだけがそこへ入ることができるのです。ベールのザクロは、豊かさ、豊穣、そして神聖な女性性を象徴しています。
女司祭長は胸に十字架の付いた青いローブを着ており、頭には角の付いた冠を被っています。これは彼女の神聖な知識と神聖な支配者としての地位を象徴しています。彼女は膝の上に「TORA」という文字が書かれた巻き物を持っています。これは大法則を意味します。その巻き物は部分的に隠されていて、この神聖な知識は明示的かつ暗示的であり、学ぼうとする者が真実を見る準備ができている時のみ明らかになります。彼女の足元にある三日月は、神聖な女性性との繋がり、直感と潜在意識、そして月の自然な周期を象徴しています。
女司祭長の両側には2つの柱があり、この神聖で神秘的な寺院への入り口を表しています。一方の柱は黒文字B（Boaz、「神の力で」を意味する）で、もう一方の柱は白文字J（Jachin、「神が確立する」を意味する）と記されています。柱の白と黒は、男性と女性の二重性、暗闇と光を象徴しており、この神聖な空間に入るには、二重性の知識と受容が必要であることを示しています。
カードの意味
正位置の意味
女性。少女。若い女性。未婚の女性。年齢よりも若く見える女性。女子高生。女子大生。女性占い師。スピリチュアルなことに興味を抱く女性。聡明。知性。知識。本能。深い教養。大学院。留学。研究。深い研究。専門的な研究。専門的な知識。厳格。宗教に入信する。洗礼を受ける。修道院に入る。霊感。霊能力。スピリチュアリズム。直感力。霊視力。俗世を避けて生活する。神聖な女性性。神聖な知識。潜在意識。安心。安らぎ。清らかな心。女性的なエネルギー。ミステリー。賢明。
逆位置の意味
無知。知ったかぶり。低学力。狂信者。視野が狭くなる。うぬぼれやな女性。適齢期を過ぎた女性。オールドミス。女性らしい愛らしさに欠けた女性。極度の潔癖症。無気力。心の病。中途半端で終わる。優柔不断。過度の批判。不信感。引きこもり。自己中心的。あきらめ。秘密。撤退。（会社の）お局様。直感が働かなくなる。パラノイア。
カードが告げていること
正位置の場合
タロットの占い結果に女司祭長が現れたとき、それはあなたが直面している問題を解決する方法は、思考ではなく直感を信頼することによって得られると告げています。瞑想して内なる声に耳を傾ける時間と空間を確保してください。自分の生活の中で、どこかバランスが崩れていたり、もしくはスムーズな流れや快適さが不足している部分がないか考えてみてください。
また、直感と精神的な洞察が高まる時期でもあります。直感を信じれば信じるほど、あなたの直感力は向上します。あなたがそれを信じて実行するなら、女司祭長はあなたが正しい道を進んでいると信じられる知らせをくれるでしょう。
男性と女性のエネルギーのバランスを取り、統合することが重要です。女司祭長は、あなたの神聖な女性性にあなた自身が気づくことを求めています。あなたの周りの男性的なエネルギーがより強く見えても、あなたの神聖な女性エネルギーを信頼してください。
逆位置の場合
女司祭長が逆位置で出た場合、 周りの人があなたに隠し事をしていたり、またはあなたの知らないところで悪い噂を流して誤解をしている可能性があります。彼らはあなたが自己中心的すぎて孤立していると考えています。あなたは他の人々の意見に動揺したり、彼らの騒ぎに巻き込まれたりするかもしれません。 心を落ち着け外の世界から身を引いて、あなたの内なる声に耳を傾けましょう。
あなたは自分自身の直感を信じ切れていないようですが、物事がおかしくなりすぎているのではと不安になった時は、静かな場所を見つけて瞑想し、女司祭長の声を聞きましょう。 あなたが自分の問題について考えたり悩んだりするのをやめ、代わりにあなたの直感を信じるようにすれば自ずと答えは見つかります。
あなたの直感力を信じて、わたくしの声に耳を傾けてくださいませ
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