タロット占いに少し慣れてくると、1枚引きや3枚引きでは物足りなくなる瞬間があります。このコーナーでは、さらなる占い方をご紹介します。
「もっと深く占ってみたい」と感じたときに
ここでは、「ケルト十字スプレッド(Celtic Cross Spread)」を見ていきましょう。
この展開法は、現在の状況、過去からの流れ、未来の可能性までを立体的に読み解く、とても奥深いリーディング方法。カードを10枚も使うため「難しそう…」と感じる方も多いかもしれませんが、1枚ずつゆっくり見ていけば、誰でも実践できる占い方です。
この記事では、タロット初心者の方でも安心して使えるように、ケルト十字スプレッドのやり方をていねいに、順を追ってご紹介します。
ケルト十字スプレッドとは?
ケルト十字スプレッドは、19世紀から使われている伝統的な展開法で、「占者が見るべきすべての視点」が含まれた万能型のレイアウトです。
● こんな悩みに向いています:
- 今の状況をどう打開したらいいか知りたい
- ひとつの問題を深く掘り下げて見つめたい
- 自分でも気づいていない気持ちや背景を知りたい
カードの並べ方(10枚の配置)
カードは、以下の順番で展開していきます。

番号 | 意味 |
---|---|
① 現在 | 今の状況、テーマ |
② 障害 | 問題や対立、妨げとなっているもの |
③ 顕在意識 | 頭で考えていること、表面の願い |
④ 潜在意識 | 本当の想い、気づいていない動機 |
⑤ 過去 | 原因や背景、過去の影響 |
⑥ 近い未来 | これからすぐ起こること |
⑦ 自分の立場 | 問題に対する自分の姿勢 |
⑧ 周囲の状況 | 他者や環境の影響 |
⑨ 願望・恐れ | 隠された希望や不安 |
⑩ 最終結果 | 現在のまま進んだときの結末 |
実際に占ってみましょう
1. 質問を決める
まずは占いたいテーマを決めましょう。
例:「これからの転職活動はうまくいく?」「今の恋は続けていい?」
あまり漠然とせず、ひとつの悩みに焦点を当てることがポイントです。
2. シャッフル・カット
自分の中で質問がはっきりしたら、カードを丁寧にシャッフルします。
心が整ったと感じたら、山をカットし、10枚のカードを順に引きましょう。
3. 並べる
前述の配置に従って、1枚ずつカードを置きます。
初めての場合は、紙に番号を書いておくと混乱せずに済みます。
読み方のコツ|カードを“会話”するように読む
①と②:今と障害
まずは中心となる2枚。ここに「今あなたが直面している問題」と「それを妨げているもの」が現れます。
例:
- ①現在 例①【ソードの3(正位置)】:傷ついた心、悲しみ
- ②障害 例②【ワンドの6(逆位置)】:認めてもらえない、評価されない不満
⇒「失恋の痛み」と「誰かに分かってほしかった気持ち」が、今の心の中心にあるのかもしれません。
③④⑤:過去・表面・深層
この3枚で、「なぜ今この状況にあるのか」「本当の望みは何か」を探っていきます。
- ③ 顕在意識(あなたが自覚している願い)
例:③【ペンタクルの3(正位置)】:人と協力して認められたい
⇒ 自分の力だけでなく、仲間とのつながりを大切にしたい気持ちがあるのかもしれません。 - ④ 潜在意識(心の奥底にある無意識の想い)
例:④【カップの9(逆位置)】:本当は満たされたいけど、自信がない
⇒ 欲しいものがあるのに、手にする資格がないと感じている可能性があります。 - ⑤ 過去(背景やきっかけ)
例:⑤【愚者(正位置)】:自由な選択、衝動的なスタート
⇒ 慎重さよりも「飛び込む勇気」で動いたことが、現在の状況につながっているのかもしれません。
カード同士が矛盾しているように見えても、それが大事なヒント。
人の心は、いつもひとつではありません。
⑥:近い未来
近いうちに起こる可能性のある出来事を表します。
例:
⑥近い未来【死神(逆位置)】:終わりきれない関係、変化の足止め
⇒ 何かを手放すタイミングなのに、まだ執着が残っているのかもしれません。
恋愛や仕事なら、出会い・進展・チャンスのカードが出ることもありますが、
ここに出たカードが「警告」になることもあります。
⑦〜⑩:外の世界と未来
この4枚で、「自分と世界との関係性」「どんな結末が待っていそうか」を見ていきます。
- ⑦ 自分の立場・姿勢
例:⑦【隠者(正位置)】:一人で考え込んでいる
⇒ 周囲に頼らず、自分の内面を見つめすぎている可能性があります。 - ⑧ 周囲の状況・他者の影響
例:⑧【カップのキング(逆位置)】:感情的に不安定な人、頼りにできない人物
⇒ 支えてくれるはずの相手が、今は距離を取っているように見えるかもしれません。 - ⑨ 願望・恐れ
例:⑨【恋人(逆位置)】:選びたくない、選ばれることへの不安
⇒ 「本当はこうなりたいけれど、自分にそれを選ぶ覚悟がない」という心の葛藤があるのかも。 - ⑩ 最終結果(このまま進んだ未来)
例:⑩【運命の輪(正位置)】:チャンスの到来、流れが変わる予兆
⇒ 今は苦しいかもしれないけれど、思わぬ方向から状況が動き出す可能性があります。
初心者に伝えたいこと
ケルト十字スプレッドは、タロットと自分自身がゆっくり対話するための時間です。カードの意味に正解・不正解はなく、あなたが「そうかもしれない」と思ったことが、いちばん大切です。
● ポイントまとめ:
- カードは“断定”しない、「問いかける」存在
- 10枚の意味を「つなぐ」ことがリーディングの醍醐味
- 初めてなら、1枚ずつメモをとってもOK
- 占いは「当てる」より「気づく」ためのツール
まとめ:ケルト十字は「今と未来を結ぶ架け橋」
タロットの世界はとても奥深く、ケルト十字スプレッドはその入り口に立つ、素敵な体験です。
たった1回の占いが、今の悩みの奥にある“ほんとうの想い”を見つけ出してくれることもあります。10枚のカードとじっくり向き合うこのスプレッド、ぜひあなたのペースで取り入れてみてくださいね。
こちらにスプレッドの読み方実例4選をまとめています。

難しく考えすぎないで、カードと対話する気持ちで練習してみてくださいね




