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タロットカードと占星術の対応|大アルカナと星座・惑星・四大元素(後編:惑星・元素編)

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タロットと占星術を象徴する三日月と星空の下で眠るアールヌーヴォー風の女性の画像 タロット基礎知識

前編では、大アルカナ22枚のうち 12枚が星座に対応 していることを紹介しました。今回はその続きとして、7枚の惑星対応四大元素のうち3つ(火・水・風)に対応するカード を解説します。

あまてらす
あまてらす

占星術の惑星や元素と結びつけて読むことで、タロットの解釈はさらに奥行きを増し、リーディングに新しい視点を与えてくれるでしょう。

前編:大アルカナと12星座の対応一覧はこちら

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黄金の夜明け団による体系

19世紀末のイギリスで活動した神秘主義団体「黄金の夜明け団(Hermetic Order of the Golden Dawn)」は、占星術・タロット・カバラを体系的に整理しました。この中で「大アルカナ22枚=12星座+7惑星+3元素」という割り当てが明文化され、今日まで広く受け継がれています。

  • 12枚 → 星座(前編で解説)
  • 7枚 → 惑星(古典占星術で重要とされた七惑星)
  • 3枚 → 四大元素のうち火・水・風
  • 地(Earth)は大アルカナには直接含まれず、「世界/宇宙」のカードに副次的に記されるのみ(注: ここで言う「世界(The World)」は、黄金の夜明け団の体系や一部のデッキでは「宇宙(The Universe)」とも呼ばれます。いずれも大アルカナの22番目のカードを指しています。)

大アルカナと惑星の対応

7惑星は「出来事を動かす力」としての象徴を持ちます。以下のように大アルカナと結び付けられています。

惑星対応する大アルカナキーワード解説
水星魔術師 The Magician知恵・言葉・伝達知性とコミュニケーションを司る水星は、魔術師の“言葉の力”や“知識を使いこなす力”に重なります。リーディングでは情報収集や学び直しを促すサイン。
女司祭長 The High Priestess直感・神秘・潜在意識月は感受性と無意識の象徴。女司祭長が示す“静かな知恵”や“直感の働き”は月のエネルギーを体現しています。
金星女帝 The Empress豊かさ・愛・調和金星は愛と美、調和の星。女帝が象徴する豊穣や母性は、金星のエネルギーをそのまま映しています。
火星塔 The Tower破壊・衝撃・解放火星は戦いと衝動の惑星。塔のカードに現れる“崩壊と新生”は、火星の破壊的で変革的な力そのものです。
木星運命の輪 Wheel of Fortune拡大・幸運・循環木星は拡大と恩寵の星。運命の輪が示す“巡りとチャンス”は、木星の幸運のエネルギーと重なります。
太陽太陽 The Sun生命力・成功・喜び太陽は光と生命力の源。カードの明るさと祝福は、まさに太陽の持つエネルギーそのものです。
土星世界 The World制約・完成・到達土星は制限と成熟を司る星。世界が示す“到達と完成”は、土星が与える試練を乗り越えた先に得られる成果を示しています。

大アルカナと元素の対応(四大元素のうち3つ)

大アルカナに対応している元素は 火・水・風の3つ です。地は含まれません。

元素対応する大アルカナキーワード解説
風 Air愚者 The Fool自由・冒険・可能性風は思考と拡散の象徴。愚者が示す“自由な旅立ち”や“制約からの解放”は、風の広がる性質と響き合います。
水 Water吊られた男 The Hanged Man受容・献身・視点転換水は感情と受容の象徴。吊られた男の“流れに身を委ねる姿勢”は、水の柔軟性や浄化力に通じます。
火 Fire審判 Judgement浄化・再生・霊的目覚め火は変容と浄化の象徴。審判のカードが示す“新しい誕生”や“魂の覚醒”は、火の再生の力を表しています。

世界のカードと「地」の要素

例外的に「世界/宇宙」のカードには 土星(惑星)に加えて“地 Earth”が副次的に記される ことがあります。これは大アルカナ全体の完成を表すカードに「地の安定性」が象徴的に加えられたものとされます。ただし、元素トランプとして数えるのは火・水・風の3枚のみである点には注意が必要です。

小アルカナと元素(補足)

四大元素の全体像は、小アルカナでも表現されています。

  • ワンド=火
  • カップ=水
  • ソード=風
  • ペンタクル=地

ここで「地」がしっかり役割を担っているため、大アルカナでは火・水・風の3元素に限定されていると考えられます。

リーディングへの活かし方

  • 惑星カードは「出来事を動かす力」として読むことができます。例:魔術師(水星)が出たら「言葉や情報がカギになる時期」。
  • 元素カードは「場の気質」を示します。例:愚者(風)は「軽やかに動くことが求められる状況」。
  • 星座(前編)・惑星・元素の3層を重ねて意識すると、カードの解釈に立体感が生まれます。

まとめ

大アルカナ22枚は、12星座・7惑星・3元素(火・水・風) に対応しており、どれも西洋占星術の思想と密接に関わっています。星座だけでなく、惑星や元素の視点をあわせて読むことで、カードはより深い物語を語りかけてきます。

前編(星座編)後編(惑星・元素編)をあわせて読むことで、タロットと占星術の世界が一層立体的に広がっていくでしょう。

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ちょこっと豆知識:天王星・海王星・冥王星は?

大アルカナに対応する惑星は「太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星」の7つだけです。なぜ天王星・海王星・冥王星が登場しないのでしょうか?

実はこれらの惑星は近代以降に発見された天体だからです。黄金の夜明け団が体系を作り上げた19世紀末当時、占星術で用いられていたのは古典の7惑星であり、その伝統に基づいて対応が整理されました。

太陽系の8つの惑星と大きさの比較(上から下、左から右):土星、木星、天王星、海王星(外惑星)、地球、金星、火星、水星(内惑星)の画像
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