20. 審判 Judgement

大アルカナ
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ここではタロットの大アルカナ、審判 Judgement を解説します。

カードの図柄

ウェイト版タロットの「審判」のカードには、天からラッパを吹く大天使(一般にラファエルとされる)が描かれています。そのラッパの音に呼応するように、棺の中から人々が目覚め、手を広げて天を仰いでいます。空には十字の旗が掲げられ、これは「救済」や「再生」を意味する象徴です。

この図柄は、「最後の審判」を思わせるキリスト教的モチーフに基づいており、肉体を離れていた魂が呼び起こされる瞬間を描いています。彼らは裁きを受けるのではなく、「自分自身に向き合い、過去を受け入れる」準備ができた存在でもあります。

このカードの背景には水が描かれており、過去の感情や無意識の世界からの浄化と再出発を暗示しています。

カードの意味

正位置の意味

再生、目覚め、復活、カルマの清算、過去との和解、成長、自己理解、転機、良心の目覚め、許し、新たな判断、再挑戦、決断のとき、受容、責任を取る、意識の変化、覚醒、道の選択、古い習慣からの脱却、気づき、希望の兆し、呼びかけに応える、信頼回復、魂の呼応、試練の後の癒し、命の再起動、過去の清算、新たな自分に生まれ変わるとき

逆位置の意味

逃避、自己否定、過去に縛られる、チャンスの見落とし、停滞、誤った判断、後悔、反省の欠如、無責任、変化を拒む、審判を恐れる、心の麻痺、過去への執着、眠り続ける魂、内なる声を無視する、タイミングを逃す、再挑戦の失敗、過去の過ちの繰り返し、自己評価の歪み、冷淡、希望喪失、信頼崩壊、改善の意欲欠如、やり直しのチャンスを活かせない、学びの放棄、空虚な行動、内省の不足、正しい道を選べない

カードが告げていること

正位置の場合

「過去を受け入れ、次の段階へ進みましょう」というメッセージが込められています。あなたが過去に犯した過ちや経験してきた困難は、今や新しい始まりの土台となっています。大切なのは、それを否定するのではなく、しっかりと向き合うこと。このカードはあなたに“許し”と“再出発”の力があることを伝えています。

リーディングでこのカードが出たときは、「やり直しのチャンス」「新たな選択」「意識の変化」が始まっているサイン。これまでのパターンから抜け出し、より本質的な生き方を選ぶタイミングに来ているともいえるでしょう。

恋愛であれば、過去の関係が再燃したり、誤解が解けてやり直す機会が訪れるかもしれません。仕事であれば、長く温めてきた企画が日の目を見る瞬間とも言えます。

逆位置の場合

自分の過去や過ちから目を背け、変化を拒んでいることを示しています。心のどこかで「やり直したい」と思っていても、実際には行動に移せず、惰性の中で同じことを繰り返してしまっている可能性があります。

このカードが逆位置で出たとき、注意すべきは「タイミングを逃すこと」と「内省の欠如」です。チャンスが来ているにも関わらず、それに気づけない、もしくは意図的に無視しているのかもしれません。過去に対する執着や罪悪感が、前進を妨げているのです。

恋愛においては、過去の関係を引きずって前に進めなかったり、同じ失敗を繰り返してしまう兆し。仕事では、過ちを認められず、改善の意欲が薄れている状態とも言えるでしょう。

このカードは、「今が変わるべきときである」と伝えているのに、心が目覚めきっていないことを象徴しています。


人生における「再生」「目覚め」「許し」などを象徴するのが、大アルカナ20番の「審判(Judgement)」のカードです。過去に区切りをつけ、新しい段階に向かう準備が整ったことを告げるこのカードは、まるで長い眠りから目覚めるような感覚をもたらします。

ふーる君
ふーる君

ラッパの音がしたけど、お祭りじゃなかったの?

あまてらす
あまてらす

違うよ、ふーるくん。審判のラッパは“目覚め”の合図。ちゃんと自分と向き合うときなんだよ。

ちょこっと豆知識・恋人カードにも登場する大天使ラファエルとは

彼はタロットの中でも「愛」や「魂の結びつき」に深く関わる存在です。ラファエルは、人間同士の調和や対話、心の癒しをもたらす天使とされており、その名の通り「神の癒し」を象徴しています。また、古代の聖典『トビト記』では、旅の途中にある人間を導き、癒し、真実の愛へと導く存在として描かれています。

AIによるラファエル想像図
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